体型や生態・生息環境により、サイズの割に引きが強い魚がいる。これは非常に重要なファクターで、渓魚のように川を遡行する魚を狙う場合は注意しておきたい。
釣り場環境
これは魚種とも深い関わりがある要素だ。水は澄んでいるのか濁っているのか。底は荒いのか、砂地なのか。先に挙げた水流も勿論含まれる。渓流やアユ釣りの場合はアングラー自身が動き回る機会も多いので、取り込みが容易な場所か否かも考慮すべきだろう。

劣化度合い
渓流釣りの場合、他に類を見ない細さのラインを使用するため、少しの劣化が悲劇を招く。購入した直後なのに、引っ張ったらプチプチ切れる…なんて事もある。仕掛けを作る前に必ずチェックしておこう。
使用タックル
延べ竿を用いるのか、リール竿を使用するのかによって、ラインの太さは大きく変わる。腰・胴回りが強い延べ竿なら非常にタメが効くので、細糸であってもなんとかなるケースもあるし、リールを使用するならドラグを活かす事もできる。これらを複合的にみていきたい所だ。
著者の経験
ではこれらを踏まえて、これまで様々な釣りを嗜んできた著者の経験を紹介していきたい。ここに記載している太さは、水中糸がメインとなっている。
0.15号~0.4号の世界
解禁間もない渓流で、延べ竿を用いたエサ釣りでアマゴを狙う場合、0.2号で23cmくらいまでなら問題なく取り込める。だが4月になると渓魚達が一気に活発になるので、20cmクラスでも0.2号ラインを切られることがある。これが0.3号になると一気に安心感は増し、4月半ばに29cmクラスの取り込みに成功している。
ところが5月になると、さらに活発化する上に良型が流心で頻繁にかかるようになり、0.3号ではいともたやすく切られる機会も多い。尺を狙いたい著者は5月頃から0.4号としており、0.5号も視野に入れている。
