彼は、注目されることよりも、舞台やインディーズ作品などでの地道な演技を重視したかったという。

 

『フレンズ』は一度も見返さず

『フレンズ』は1994年から2004年まで全10シーズンが放送され、全世界で爆発的な人気を誇った作品である。

しかしシュワイマーは「番組終了後、一度も見返したことはない」と明言している。「終わったことは終わったこと。振り返るつもりはない」と述べた。

しかし、そんな彼の心境を変えたのが、娘のクレオ(現在13歳)である。クレオが9歳のときに『フレンズ』にハマり、何度も視聴していたことで、「自分にとっても大切な作品だった」と再認識するきっかけになったという。

 

新たな挑戦へ

娘の影響で『フレンズ』の価値を再認識したシュワイマーだが、俳優としては次なる挑戦に目を向けている。現在はホラー・アクション・コメディ作品『グースバンプス(Goosebumps)』のシーズン2に出演が決定し、キャリアの新たな一歩を踏み出した。

「フレンズ」で得た人気と引き換えに失ったプライベートとは対照的に、今回は自らの意思で選んだジャンルでの出演となる。本人も「ホラー作品のファンであり、このジャンルでの演技は夢だった」と語っており、役者としての本質に立ち返ったかのような意気込みを見せている。

『フレンズ』は今もなお、世界中のファンに愛され続ける不朽の名作である。一方で、その成功の裏側には、キャストそれぞれの葛藤や苦悩もあったことを忘れてはならない。シュワイマーの発言が波紋を広げたことは事実だが、それは彼が過去を正直に語る場面だったともいえる。