親の子に対する愛情は非常に深く広いものです。
その愛情は、私たち人間だけでなく、他の動物たちにも共通しています。
最近のニュースで特に注目できるのは、自然界で稀に見る、信じられないほど愛情深い行動を見せた一羽のハクトウワシの物語かもしれません。
そのハクトウワシの名は「マーフィー」。
マーフィーは、なんと石を卵だと思い込んで育てようとし、後に2羽の子供を実際に育てるという愛情深い行動を見せました。
そんなマーフィーが最近、激しい嵐によって命を落としたと報告されました。
彼は最後まで父親としての深い愛情を示し続けました。
目次
- 卵の代わりに石を温めるハクトウワシ「マーフィー」は、本当の父親になる
- 父親マーフィーが嵐によって亡くなる
卵の代わりに石を温めるハクトウワシ「マーフィー」は、本当の父親になる

ハクトウワシは、「アメリカン・イーグル」の名で知られる美しい猛禽類であり、全長80-110cm、翼を広げると2mにもなる大型のワシです。
その壮麗な姿と力強さから、アメリカの自然界において非常に尊敬されています。
このハクトウワシは一夫一婦制であり、配偶者に対する忠誠心が高く、通常は生涯を共にすることで知られています。
そしてメスは1度に1~2個の卵を産み、大きな巣の中で夫婦で協力しながらヒナを育てます。
卵を温める役目のほとんどはメスが担いますが、夫婦で交互に卵を抱く姿も観察されており、彼らの深い絆を垣間見ることができます。
では、もし片親だけの場合、ハクトウワシはどのような行動を取るのでしょうか。
今回紹介するのは、「マーフィー」という名のオスのハクトウワシです。
右目を失明したマーフィーは、2007年にミズーリ州の野鳥保護施設「World Bird Sanctuary」にて保護されました。
同施設には他のハクトウワシも暮らしているものの、マーフィーは誰かに興味を示すことなく、「独り身」を貫いていました。