足立氏は引退後、日本維新の会に対して一貫して厳しい批判を展開。以下に主な発言を列記する。

  1. 党の体質への批判
    • 「WiLL」の寄稿では、維新の馬場伸幸代表の強権体質、橋下徹氏のオーナー気取りな振る舞い、松井一郎氏の無節操さを名指しで批判。党が透明性や公正さを失い、「嘘まみれ体質」に陥っていると指摘。
    • 2024年10月23日のX投稿では、「日本維新の会は、明日にも、選挙戦を停止して、解党した方がいい。このまま投開票日を迎えても、何の価値も生み出せない」と過激な意見を述べている。
  2. 政策への失望
    • 2025年3月31日のX投稿で、「結局、国民の手取りを増やす努力に、茶々を入れ、水を差し、腰を折ったのが日本維新の会なのです。話になりません」と発言。維新が掲げる改革路線が実質的に空洞化しているとの見方を示す。
  3. 党の変質への嘆き
    • 2025年3月27日の「楽待チャンネル」出演では、「日本維新の会は”空気を読む政党”に変わってしまった」と嘆き、かつての改革志向が失われたと批判。党員民主主義や政治資金の透明性改革が進まなかった点を問題視しました。
背景と動機

足立氏の維新批判の背景には、2024年6月に党から受けた6カ月の党員資格停止処分がある。この処分は、4月の衆院東京15区補選での党の機関紙配布が公職選挙法に抵触する可能性をSNSで指摘したことが原因。処分を受け、無所属での出馬を検討していたものの、維新が大阪9区に対抗馬を擁立したため、引退を決断。

この経緯から、党への不信感や「だまし討ちのようにされた悔しさ」(2024年10月9日、読売新聞インタビュー)が批判の原動力となっていると考えられる。

まとめ

足立康史氏は政界引退後、維新への批判を強めつつ、他党候補の応援やメディアでの発信を通じて政治への関与を続けている。

政界に対しては透明性や国民本位の政策を求める姿勢を維持しつつ、維新に対しては党の変質や政策の空洞化を厳しく非難。特に「解党すべき」「価値を生み出せない」といった発言は、党との完全な決別を示しているだろう。