これまでビジネスで成功する経営者と会話してきて感じることは、彼らはとにかくネガティブなことを言わないということだ。無理してポジティブなふりをしているのではなく、そもそもネガティブなことを入れないようにしているという方が正しい。

若かりし頃、自分はちょっと愚痴っぽいことを経営者に振った時に「そういう話より、もっと楽しい話をしようよー」と半分冗談混じりで、だが目は真剣に返されてしまったことがあった。そう、成長意欲が高く、成功しか考えないようなメンタル強者はネガティブな話題を好まない。この経験から学んで筆者は愚痴不満を人生から徹底排除するようにした。

自分はメンタルが強いという自覚があるが、これには徹底してネガティブな話題をフィルタリングしているからという事情がある。もちろん、仕事や人間関係を考える上で時には逆境もある。だが、この逆境は「解決可能な課題」として認識しており、ネガティブな話題などとは考えない。

そうではなく、入れないようにしているのは「愚痴・不満・悪口」のような聞かされる側は解決不可能でただただ気持ちが萎えてしまう話題や、悲劇的なニュースや胸糞悪い嫌な話である。コツは事件事故のニュースは見ず、そういう話題を持ってくる人を避けることだ。

もちろん、世の中はいろんな考え方の人がいる。「愚痴不満は自己開示の一種、言わない人など信用できない」という思考の人もいる。そういう価値観があることを認めつつ、でも自分の世界には入れないようにする感覚が肝要だろう。

特徴3. 他人に興味がない

最後は他人に興味がないということだ。

依存体質、愚痴不満が多い人は自分の人生を他人に預けている。預け先の一挙手一投足で、自分の人生が振り回されてしまうのでこういう人たちは四六時中、相手の動向が気になるし、意図しない行動をすると文句を言い始めたり、ひどく落ち込んだりする。

だが、メンタル強者は「人生は自分が主役」と考えて他人に依存しない。自分がやりたいことと、他人のやりたいことの方向性が一致したときのみ協業するが、ムダに深入りしたりはしない。興味があるのはあくまで相手の能力、スキル、経験であり、生活には興味を持たないのだ。