釣りは楽しいものだが、自然相手の勝負なので、勝ち負けがはっきりする。負けたときの記憶といったら、ちょっとたまらないものがある。かくいう筆者も先日、今年は絶対するまいと決めていたボウズを早速やってしまい、気持ちは灰色だ。しかしそんな最低の思い出を覆して余りある最高の思い出もあるからこそ、釣りはやめられない。個人的なことになるが、釣りにまつわる思い出を振り返ってみたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

陸っぱりライトゲームアングラーにとっての【釣りでの最高の思い出と最低の思い出】

最高の思い出、最低の思い出

「人生山あり谷あり」という言葉が、釣りの世界にもそのまま通用する。釣りにも山あり谷あり、道中で多くの出会いと別れがある。幸いにして一人前のアングラーに成長した人にとっては、釣りとの出会いそのものが最高の思い出ともいえるだろう。私は父に教えられて須磨の沖堤防で主に小物釣りの方法を覚えたが、当時の風景を今でも忘れることはない。父とは後年複雑な関係になってしまったが、その点には大きな感謝がある。

しかし釣りを続けていく中で、最高到達点と思える瞬間もあれば、反対に「最低」とまったく何もかも捨て去りたい気持ちになったこともあった。本当にごく最近でいえば先日ボウズをしてしまったし(低水温なのにはしゃいでメバリングに行ってしまったのだ)、その際いらぬミスも犯した。だがこのような嫌な思い出が、逆に次なる魚との出会いにおける「溜め」になって、感動を大きくしてくれるのも確かである。

特別な魚たちと出会えたとき

釣りをしていて何が「最高」と思えるかといえば、魚たちとの出会いに違いない。

やはりランカークラスといわれる大型サイズを釣り上げたときの喜びに勝るものはないだろう。筆者はメバル、チヌ、マゴチで達成しているが、チヌとマゴチという魚も自分の好きなLTで取り切ったのが誇りである。あまりオカッパリでマゴチのランカーを出せる人もいないだろう。奇跡の魚だった。

陸っぱりライトゲームアングラーにとっての【釣りでの最高の思い出と最低の思い出】忘れられないアジングで大型マゴチ(提供:TSURINEWSライター井上海生)