そこで、軟らかい胴調子の穂先に変更する。胴調子の穂先は、フッキングが難しい一方で、ワカサギがハリを咥えた時に違和感を与えにくい。小さなアタリでもしっかりと穂先に出るのも特徴だ。

しかし、当歳魚を釣る場合、少し釣り慣れた人なら、穂先に出るアタリを見て掛けるよりも、重さの変化を感じて掛けている人が多いのではないだろうか。また、誘いの一環のなかで空アワセをしている人も見られる。

当日の私も、重さの変化を感じながら釣りをする。穂先を替えてから再び順調に釣れ出した。釣況は変わらず、6cm前後の当歳魚を中心に10cm前後の二歳魚が交じる。

ワカサギドーム釣りでジャンボ含み637尾の爆釣【諏訪湖】胴調子の穂先&手返し重視が奏功時には良型も交じった(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

試行錯誤しながら637尾

ドーム船では自分で群れを探す釣りではないため、群れが去ってしまうと次の群れが来るまではなかなか釣れない。魚がいなくては名人でも釣れない。

名人、達人のなかには、釣れる時に手返しよく釣ることで釣果を上げている人と、魚影が薄い時や食いが渋い時などでも釣れない時間帯を極力短くすることで釣果を上げている人がいる。

私は後者を目指しているが、なかなか難しい。誘い方を変えたり、穂先を替えたりと試行錯誤してみるが、なかなかうまくいかないのが現状だ。「釣りは道具ではない」ことは承知しているものの、いろいろと試さずにはいられない。自分なりに釣れない時間帯をなくそうとがんばってみる。

そうこうしているうちに納竿の時間を迎えた。釣果は5~14.5cmを637尾(1,748g)。14cm級のジャンボワカサギは12尾だった。

諏訪湖は水深が浅いため、初心者でも手返しよく釣れて数も伸びる。やや黒ずんだ魚体も出てきたので、そろそろ抱卵の季節だろう。

抱卵ワカサギは食べても美味しいので、天ぷらや甘露煮にすると美味しく食せる。一度訪れてみてはいかがだろうか。

ワカサギドーム釣りでジャンボ含み637尾の爆釣【諏訪湖】胴調子の穂先&手返し重視が奏功当日の釣果637尾(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)