しかし捕食時には、バッカルコーンという6本の触手が出てきて獲物を捕えます。天使のような見た目とは裏腹にウニョウニョ出てくる触手は気味が悪いため、悪魔のようだと恐れられています。

クリオネは肉食性が強く、さらに偏食。ミジンウキマイマイという巻貝のみを餌としています。

流氷の天使『クリオネ』は自宅で飼育も可能 エサの確保が最大の難関か?ミジンウキマイマイ(提供:PhotoAC)

オホーツク流氷科学センター GIZA

クリオネを実際に見たり、詳しく学んだりするには、流氷をテーマとした科学館「北海道立オホーツク流氷科学センター GIZA」がおすすめです。

流氷の天使『クリオネ』は自宅で飼育も可能 エサの確保が最大の難関か?クリオネの飼育展示(提供:PhotoAC)

流氷に生息するクリオネを飼育展示しており、詳しく観察しながらクリオネやクリオネが生息する環境についてじっくり学ぶことができますよ。

クリオネは飼育できる

クリオネはネットショップや、スーパーの鮮魚コーナーなどで販売されていることがあり、飼育も可能です。北海道のオホーツク海沿岸など海水温が低い場所に生息しているため、冷蔵庫の中で飼う必要があります。

ただしクリオネが食べるのは、先述の通りミジンウキマイマイという巻貝だけなので、エサの入手が難しいです。エサを食べなくても半年〜1年ほどは生きられますが、先のことを考えて判断しましょう。

飼育することが難しくなっても、放流することは絶対に避けてくださいね。

<Miyamoto Aoi/サカナトライター>