サクラマスはヤマメ以上に釣ることが難しい魚。筆者もまだその姿を見たことがなく、知人も最初の一匹を掛けるのに数年を要したと話していました。
とんでもなく難易度が高い魚ですが、早くその顔を見たくてしょうがない筆者。それは話で聞いても、何かの釣り雑誌で見てもその難しさが垣間見える魚という認識があります。
一生懸命を狙っても釣れず、心が折れてしまう人もいるとか。その存在を自身の目で見るまでは幻の魚とも思われるサクラマス。今年狙えるかどうか…。
負け組がサクラマスになる
多くの人々を魅了するサクラマス。しかし、なぜ海へ降りる魚と川へ残る魚がいるのか。実は海に降りてサクラマスとなるヤマメは、川での生存競争に敗れ追いやられてしまった魚らしいのです。
なんとなく海に降りるのではなく、生存競争に負けてしまった個体が海へと降りる。まさかこんな話があると今まで知る由もありませんでした。なんだか同じ生物として胸が痛む話です。
海に無事に降りられる保証もありません。途中で他の生物に食べられたり、力尽きてしまう個体もいます。まさに山あり谷ありです。

挫折を知った強さ?
雑誌でみるサクラマスのカッコイイ顔を見た時、そりゃあんな顔つきにもなるわなぁ…と最近では思います。負けても挫けず力をつけてきたサクラマスは、鋼の鎧を身にまとった姿ともいえるほど屈強な体をしています。
多くの人たちが知らずとも魅了される理由がここにあるなと思いました。色々挫けそうな事があっても、常に泳ぎ続けるサクラマスを思うとなんだか勇気が出てきます。今年は会えることを願って行動したいです。
<泉陽登/TSURINEWSライター>