ライトゲーム界でまことしやかに囁かれる「スナップは釣果に影響する説」。私は基本的に影響しないものだと思っているが、鬼の低活性時は別で、絶対にスナップはないほうがいいと思う。スナップの微妙なシルエットや波動も魚が嫌ってしまう可能性はある。豆々アジ相手のアジングでは、スナップを外した途端にポンポンと食うようになったりすることも、私自身経験している。

魚がワームの尾を細々と吸い込むようなアタリを出すときには、スナップはとってしまったほうがいいだろう。バイト時の抵抗になることもあるのかもしれない。
その3「追いアワセ」
ワンバイト、やっときた!よっしゃ!と大アワせしてはいけない。低活性時はもちろんだが、普段からライトゲームではアワセというものがいらない。メバルもアジも向こうアワセや巻きアワセで十分である。低活性時に大アワセをやると100%魚が外れる。大体口の浅いところにかかっているので、ハリ先が吹き飛んでしまうのだ。
アワセが必要というなら、「追いアワセ」だろう。魚が掛かった、ちゃんと引き抵抗もある。それならば念を入れて、ちょいと竿をあおるのが「追いアワセ」だ。これでフッキングが確信的になる。巻きアワセでもいいが、ちょっと掛かり方が怪しいと思ったら、追いアワセを入れてやると外れにくくなる。

その他リーダーを細くするなど、そのような手も有効かもしれない。何もかも軽く、細くするほど、繊細なライトゲームではアタリが増えてくる。ヘッドウェイトを見直すのもよい。しかし、これ以上ないほど切り詰めた設定でなお、魚が来ないならば、上記の3点を実践してみよう。泣きの一匹になる可能性もある。かけた魚は全力で最後までとりきるのだ。そのためにはどんな手も厭ってはならない。
<井上海生/TSURINEWSライター>