さらに、ドジョウはえら呼吸や腸呼吸のほかに、皮膚から直接酸素を取り込む「皮膚呼吸」も行っています。

冬眠のため泥や砂にもぐっている最中のドジョウは、低酸素状態の中でも生き延びるために皮膚呼吸を行います。
この呼吸の使い分けにより、酸素供給が不足している閉鎖的な環境でも長く生存できるのですね。
3つの呼吸方法を併用するドジョウの適応力
水中での酸素が豊富な場合はえらを使い、酸素が不足しているときや水が汚れている場合には腸呼吸や皮膚呼吸を活発に行っているドジョウ。
より効率的に酸素を取り入れるため、周囲の環境に応じて常に最適な呼吸方法を選んでいる彼らの適応力の高さには目を見はるものがあります。
もし野生のドジョウを見かける機会があれば、腸呼吸をしているかどうかそっと観察してみるのも面白いかもしれません。
<糸野旬/サカナトライター>