ところでさっきから吉田が背負っているバッグが気になるんだけど。
吉田康雄
「いいでしょう!背負えるダッフルバッグで、すごく大容量なんです」
確かにたくさん入りそうだね。

吉田康雄
「はい。そうでなくとも宙釣りはエサの使用量が多いので、通常のプライムエリアバッグ一つだけでは、まかないきれないんです」
ゆえにサブバッグにエサ類を入れてバッグに道具類と分けたのね。
吉田康雄
「はい。背負えれば両手が空くのでとても便利ですよ。野釣り派の関口さんもお一ついかがですか(笑)」
検討しておくよ。
吉田作センシービレ
山向きへと向かうと、すでに140番の手前には前回紹介させていただいた段底の名手・羽鳥氏がスノコを敷いて場所を押さえていた。
吉田康雄
「ほらね。名手でもお気に入りのポイントがあるんですよ。ジャマしては申し訳ないのでボクは羽鳥氏から3席ほど離れて座ります。ちょうど140番が空いてますから関口さんが座られたらいかがですか(笑)」
遠慮しておくよ。ここに入って釣れなかったらあとで吉田に何を言われるか分からないから。
着座後、吉田が継いだ竿は8尺。釣り方はメーターセットで、使用ウキは吉田作トーナメントシリーズのセンシービレ2番で、下ハリスは50cmでスタートする。

ところでセンシービレってどういうウキなの?
吉田康雄
「メーターセット専用モデルでトップはグラスムクになります。パイプはもとよりPCムクでも表現しづらいような微細な動きを出すために作りました。触りやアタリが極端に減少する厳寒期にこそ使っていただきたいモデルですね。まあ関口さんには一生縁がないウキでしょうけど(笑)」