白点のみがみられるアメマス、白点と朱点が美しいニッコウイワナ、朱点が主でちょっと両生類チックなヤマトイワナ、中国地方にのみ生息し鼻先まで白点がちりばめられたゴギの4亜種が知られる。

オショロコマ

はっきり浮き出た赤いドット模様に金色がかった白点、ユニークなパーマークが見られ、カラフトイワナの別名をもつ。

「釣ったら飼う?」飼育に向いている渓流釣りターゲット6魚種 懐いてくれる魚もオショロコマ(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

イワナの仲間では際立った美しさが魅力で、あまり大きく成長することもなく餌付けも容易、しかも温厚な性格と渓流魚飼育において魅力満載の種類だが国内では北海道のみに生息するため持ち帰り方が難点

ブラウントラウト

近年在来種への食害が問題となっているので生きた状態での他水域への移植は絶対に慎まなければならない渓流魚だがその姿は野性的で美しい。ヨーロッパ原産の魚で、トラウトというのは本来この魚種のことのみを指す。

「釣ったら飼う?」飼育に向いている渓流釣りターゲット6魚種 懐いてくれる魚もブラウントラウト(提供:TSURINEWSライター小峠龍英)

飼育も比較的高水温に強く容易だが、あるサイズを境に急激にどう猛さが増すことを意識してお迎えしたい

ヒメマス

湖に生息するため厳密には渓流魚とすることはできないかもしれない。湖での生活後川を下り海に出たものはおなじみのベニザケである。

「釣ったら飼う?」飼育に向いている渓流釣りターゲット6魚種 懐いてくれる魚もヒメマス(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

メタリックな姿に可憐なフォルム、水槽での複数飼育が可能な大人しい性格が魅力。口の周りが繊細で、口の横にハリが掛かるとハリ傷により口が壊れやすいので、上あごか下あごにハリ掛かりした個体を選んで持ち帰りたい。

イトウは希少種

なお他にイトウの飼育については希少種であること、また、成長に時間がかかるとはいえ趣味で飼育するには個人で大型の設備を整えることが難しいため個人での水槽飼育は控えるべきと考える。

「釣ったら飼う?」飼育に向いている渓流釣りターゲット6魚種 懐いてくれる魚もイトウ(提供:週刊つりニュース中部版APC・山根嶺河)

成長したイトウでも対応できる水族館や水産試験場などの施設と、確実に引き取ってもらえる約束をあらかじめ取れていて、かつ人工繁殖の個体なら一時期水槽で楽しむことはアリかもしれないが。