私の釣果で近年の釣況を紹介すると、記録の残る2018~2024年の50cm超は、15尾、69尾、23尾、17尾、19尾、19尾、7尾。2019年は別格だが、ほぼ毎年20尾前後の50cm超が釣れている。
近年は50cm級の個体は少なく、小さい個体で57~59cmで大半は60cm超の個体だ。春シーズンはニジマス中心、夏シーズンはサクラマスやコーホーサーモン、秋シーズンはブラウンが中心となっている。
昨年は10年ぶりの貧果となったが、ワカサギの湧きがよく、成魚放流された大型のニジマスやブラウンがワカサギを飽食することで、ルアーやフライに見向きもしないことが原因とされた。今年の釣況は解禁してみないと判断できないが、平年並みの釣果が出ることを期待しよう。
魚種別ポイントの傾向
釣りのポイントは湖全域だが、魚種によってその傾向は変わる。

ニジマス
成魚放流されたニジマスは、初期は浅場でよく釣れる。岸際の水深5mほどの場所がポイントだ。特に大型は水深1~2mの浅場を回遊することが多く、陸っぱりアングラーにも60~70cmが釣れることも多い。場所としては、湖尻のキャンプ場前や九頭龍神社前、元箱根湾や箱根湾などの湾内など。
ブラウン&イワナ
ブラウンやイワナなど定着性の高い魚は、急深のカケアガリに着いていることが多く、南岸のトリカブト、西岸全域、東岸の樹木園からプリンス前にかけてなど。
サクラマス
回遊性の高い魚種の場合、サクラマスは水面下15mほどの中層が狙いで、トローリングが圧倒的に有利だが、季節によっては浅場を回遊することもあり岬の突端では陸っぱりで釣れることもある。ポイントとしては岬周りが有利だ。
ヒメマス
ヒメマスの回遊ラインは、おおよそ水面下20mほどのレンジ。ヒメトロと呼ばれるトローリングを中心に釣れるが、秋の産卵シーズンになると婚姻色に体を染めた個体がインレットを中心に集まるため、浅い場所でも釣れる。