俗に「ニッパチ」といわれる言葉があって、2月と8月は何でも売り上げが落ち込む。それは寒すぎたり暑すぎたりして人出が鈍るからだが、釣りの世界でもそうだ。2月は釣れないせいで、釣具店も動いていない感じがする。しかしそんな灰色の時期だからこそ、釣具店に出向いてモチベーションを上げたいものである。極寒の真冬も釣りを感じていたいアングラーにとって、釣具店は釣り場そのものだ。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

釣れない冬こそ【釣具屋へ行ってみよう】 貴重な情報が得られる可能性も?

釣りを感じに釣具店へ

筆者は個人的に2月と3月はほとんど釣らない。8月9月と海水温が上がり切ったタイミングも釣り休むので、シーズンオフが4か月ほどあることになる。その分、良い時期には通い詰めるわけなのだが。

真冬の釣りは、魚が反応することもしばしばあるので、釣り休みに入るポイントがわからず微妙な小当たりを繰り返すことになるのだが、2025年の大阪湾奥はさすがにきつい。水温が平年より1℃以上低く一桁台が続くので、ちょっと釣れてくれそうな雰囲気はない。私はボウズとルアーのロストを嫌うライトゲームアングラーなので、無駄な出張りは輪をかけてしたくない。

しかし常々海の匂いを感じたいとは思っている。そんなときには、釣具店に行くことにしている。ずらりと並ぶ製品を見れば心ときめくし、来る春が一層に待ち遠しくなる。この場合、釣具店のルアーに釣られている私が魚のようなものだが。

新ルアー渉猟、タックル吟味

先日、とある釣具店に1時間ほど滞在してああでもないこうでもないとやっていた。そんな時間も充実しているので、私もなかなか真剣な釣り人である。結果的に商品も2つ買ったので、まさしく釣られてしまった感じがしてくる。まあそんな冗談はさておき。

釣れない冬こそ【釣具屋へ行ってみよう】 貴重な情報が得られる可能性も?タックル入れ替えも検討(提供:TSURINEWSライター井上海生)

釣り人にとって魚を夢想しながら新ルアーを渉猟する時間は、至福である。「このルアーにメバルをかけてやる」と今回もいろいろ見てみて、1つ購入した。ずいぶんとYOUTUBEの動画で前情報も仕入れているので、使い方もなんとなく頭には入っている。こいつを投げるだけでも楽しめそうだ。――そんな空想をしながら釣具店をテーマパークのように遊んで回る釣り人たちも少なくないはずだ。

釣れない冬こそ【釣具屋へ行ってみよう】 貴重な情報が得られる可能性も?希少なデモ機に触れた(提供:TSURINEWSライター井上海生)