シーバスを釣るのに最も適しているのはいつなのかと聞かれれば、大抵のアングラーは秋と答える。数も型も上がり、釣り人の側からみても釣りやすい季節になるからだ。しかし、もう少しやり込むと、実は冬~春も実に面白い季節だとわかる。この記事ではその面白さを、春一番より早くお伝えしよう。

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「ルアーシーバス釣りは冬から春にかけてが面白い!」季節で変わる釣り方を楽しもう

冬はバチ

さて、まずこの寒い冬にシーバスアングラーを熱くする釣りと言ったら「バチ抜け」だ。主に河川での釣りになるが、簡単に説明すれば、ゴカイやイソメの産卵活動を「バチ抜け」という。

「ルアーシーバス釣りは冬から春にかけてが面白い!」季節で変わる釣り方を楽しもうバチ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

この釣りは潮周りが重要となる。大潮や小潮でも釣れなくはないが、最も最適なのは中潮の下げ3分程度が良いとされている。中型がメインだが、70cmを超える大型も釣れるので面白い。

春はハク

「ルアーシーバス釣りは冬から春にかけてが面白い!」季節で変わる釣り方を楽しもう春のハク(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

次に暖かくなる春の「ハクパターン」だが、桜が咲く頃になればハク(ボラの幼魚)に付いたシーバスを狙うことができる。産卵から戻ったシーバスが、体力回復のために浅場に群れるハクを活発に追い回すので、昼でも夜でもよく釣れる。1番釣れる時期でもあるが、1番釣るのが難しい時期でもある。

「ルアーシーバス釣りは冬から春にかけてが面白い!」季節で変わる釣り方を楽しもうハクは小型ルアーで攻略(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

季節で釣り方が違う

次はいよいよ釣り方だが、冬の「バチ抜け」と春の「ハクパターン」では当然ながら使うルアーや釣り方が異なる。バチを意識した釣りでは、細身の動きを抑えたスリムなルアーを使うことが基本中の基本だ。釣り方も、とにかくゆっくり動かして、流れに乗せて流すことが重要になる。レンジ(魚が泳いでいる層)も表層付近がメインになるが、バチが水面にあまり見えないなら底付近を狙ってみるのもありだ。

「ルアーシーバス釣りは冬から春にかけてが面白い!」季節で変わる釣り方を楽しもう冬はサイズが小さめ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)