キーとなるレンジはもちろん表層だが、早い時期のメバルはまだ沈みがちだ。沈み根の向こうにジグ単を投入して、ボトムを切るように漂わせてくると反応しやすい。場によって消波ブロックのメバルの群れは、どこに着いているか、大きな違いがある。藻際にしかいないこともあれば、消波ブロックを覆う水の海面直下でホバリングしていることもある。基本を押さえつつ、群れの着き方を特定していこう。

春のメバル最盛はバチ抜け!

メバルはバチ抜けパターンに入る魚で、多毛類がふよふよと漂っている海では、姿が見えるほど露骨にパシャパシャとライズしていたりする。プランクトンの量が多くなり、ベイトフィッシュも寄ってくるこの時期のメバルが本当に何をメインベイトとしているかはわからないところがあるが、ともあれバチ抜けが見られたら、今が最盛と思って釣りまくろう。何せ、イソメやエビを食わない魚はいないのだ。

「メバルはいつから再び釣れる?」水温と捕食パターンから時期を予想してみたバチ抜けはプラグでいこう(提供:TSURINEWSライター井上海生)

バチ抜けが始まっていれば、多少海水温が低くても何とかなるかもしれない。しかし、3月4月の夜はまだ寒さは手を緩めてはくれないので、浮かれて薄着で行ってしまうと凍える。服装には要注意だ。

5月がラスト

メバルをパターン化して釣ることができるのはおおむね5月までとなる。梅雨時期まで残るものもいるが、梅雨メバルはパターン化できるほど簡単ではないし、反応も少ない。5月までで見切るべし、だ。

最終盤となると、メバルには一度以上釣られた「学習個体」が多くなってきて、見慣れたルアーを無視するようになってくる。ワーム等の種類を豊富に持ち、レンジも表層にこだわりすぎずカウントダウンして見ていこう。誰もが最盛という5月が、筆者はもっとも難しく感じる。このあたりは海域のせいもあるかもしれない。マイ・フィールドではシーバスやチヌががつがつと食ってくるようになるのだ。

<井上海生/TSURINEWSライター>