アキラはまず「ブラックプールタワーを見せます」というと、股間を隠していたお盆をひっくり返した。すると見事にブラックプールタワーの写真が現れた。もちろん瞬時のアクションであり、股間は見えていない。
女性審査員のアリーシャとアマンダはあっけにとられた、何とも言えない顔がカメラに抜かれている。
「絶対に見せない」スゴ技の数々を披露
アキラは「次はプルバックカーです」と説明すると、目の前におかれたテーブルの上に、ちょうど股間が隠れるように紙風船を置いた。紙風船はおもちゃのロンドンバスにひもでつながっている。そして「3、2、1」とカウントダウンすると、バスが動き出す。バスに引っ張られて紙風船も動くのだが、アキラは同じ速度で横にスライドすることで自身の股間は紙風船に隠れたまま、という、またもや見事な“技”を披露した。
辛口審査員のサイモンもこの瞬間、にっこりした笑顔を見せた。
次にアキラはティッシュペーパーの箱を股間の前に置いた。そしてティッシュを一枚ずつ引き抜いていく。ティッシュが引き抜かれると股間が見えてしまうはずなのだが、次のティッシュが上に持ち上がって股間を隠すという、文字通り“紙一重”のスゴ技だ。
そして次にアキラは、3枚のお皿を手に持ち、ジャグリングをはじめる。1枚は必ず股間を隠すために腰のあたりに持っていないといけないのだが、アキラは器用に皿を持ち替えて3枚すべての皿を上に放り投げてまたキャッチする。一歩間違えば“大惨事”なのだが、アキラは危なげなくこの芸も消化した。
審査員のブルーノは「これは完全にばかげている」と呆れて見せるが、この時点で会場の観客は完全にアキラの芸に魅了され、ノリノリになって手拍子を送っている。
アキラは次に「フィール・ザ・グラヴィティ」と言い、また紙風船を股間の前に持ってくる。そしてその手を放す。すると重力によって紙風船は下方に落ちていくのだが、アキラはそのスピードに合わせてかがむことで、またしても「見えてしまう」ことを阻止することに成功した。