ロックフィッシュの先輩アングラーからも「夏は波動とスピードのアプローチだよ」と教えて頂いたので、スピードを上げたアプローチは初夏〜夏シーズンに有効かと思います。

8月近くなると水温も20℃を超え、いわゆる夏枯れシーズンに入ります。そのため、アイナメは水温の安定している沖の深場へ移動し、秋の接岸に備えて過ごします。9月後半頃までは釣果的にも厳しい時期になります。

堤防アイナメ釣りシーズン別攻略法【北海道】 春夏秋冬の魚の習性を理解して釣果に繋げよう昨年7月上旬にキャッチした45cmのアイナメ(提供:TSURINEWSライター・久末大二郎)

秋のアイナメの動き

秋は産卵のためにアイナメが接岸します。オスは婚姻色の黄色に染まり、産卵床を守ります。メスは卵を持ってお腹が大きくなります。

産卵初期は、産卵で消費するエネルギーを補うためか、比較的捕食傾向にありますが、産卵中期で卵を産み始めるとオス・メス共に口を使いにくくなります。そのため、産卵中期のことを上級者の方は「気難しい時期」と表現します。

堤防アイナメ釣りシーズン別攻略法【北海道】 春夏秋冬の魚の習性を理解して釣果に繋げよう昨年10月下旬にキャッチした抱卵個体(提供:TSURINEWSライター・久末大二郎)

産卵後期はオスも卵を守り終え、メスも卵を完全に産み終える時期になり、身体の回復に当てるために少しずつ捕食活動に入っていきます。

堤防アイナメ釣りシーズン別攻略法【北海道】 春夏秋冬の魚の習性を理解して釣果に繋げよう昨年11月中旬にキャッチした婚姻色のオス(提供:TSURINEWSライター・久末大二郎)

冬のアイナメの動き

初冬は産卵から回復した個体が荒食いに入る時期で、アイナメ狙いのアングラーは「アフター荒食い」と表現します。

水深が安定している被覆ブロックや基礎ブロックの間、沖の水深のあるエリアに移動し、越冬するまでの間に積極的な捕食行動を起こします。

初冬を過ぎて本格的な冬に入ると、漁港内を攻めるのであれば基本的にブロック帯の間を撃つ「穴撃ち」がメインの釣り方になります。夏枯れ時期よりも反応は得られますが、4月過ぎるまでは厳しい時期に入ります。

堤防アイナメ釣りシーズン別攻略法【北海道】 春夏秋冬の魚の習性を理解して釣果に繋げよう昨年12月中旬に”穴撃ち”でキャッチ(提供:TSURINEWSライター・久末大二郎)

近年の傾向は?