こうした激動の恋愛とそれに伴う精神的ストレスが、アリアナの健康状態に影響を及ぼしている可能性が示唆されるのだ。
直してもまた別の理由で非難される
アリアナ・グランデ自身もこうした問題を自覚しているようだ。
アリアナは2023年4月、TikTok上で自身の体型について「健康的で美しく見える方法は多種多様」とし、以前の自分の姿は「私の体の中で最も不健康なバージョン」だったと説明した。
さらに、「私が「健康的」に見えた時期というのは、実は大量の抗うつ剤に依存し、酒に溺れ、不規則な食生活を続けるなど、人生で最も苦しい状況にあった時期だったんです」と語った。
だが、問題があるとわかっていても、正しい方向に修正していくのは容易ではないようだ。
「自分に何が問題なのか、あらゆる批判を受け、それを直してもまた別の理由で非難される」と、アリアナはロンドンでの『ウィキッド』のプロモーション中にこたえたインタビューで語った。
「現代社会では、他人の容姿や見た目、舞台裏で何が起こっているのか、健康状態、さらにはその人の自己表現について、あまりにも気軽にコメントしてしまう傾向があります……誰がどんな苦しみを抱えているかは分からないのです」とアリアナは付け加えた。
それでも前を向く強い精神力
このように幾多の苦難を乗り越えてきたアリアナは、今なおエンターテイメント業界の第一線で精力的に活躍を続けている。
そこには、長年、ショービズ界で努力し輝き続けてきた彼女ならではの強い精神力があると関係者は指摘する。
2008年にブロードウェイの『13』でグランデと共演した29歳の俳優ジョーイ・ラヴァルコは、グランデは常に強靭な精神を持っており、絶えず稼働するスケジュールのストレスの中でもパフォーマンスを維持していると彼女を絶賛している。
「まさにジェットコースターのようだと思います。大半は素晴らしいでしょうが、何事にも欠点はあります。ブロードウェイで働く中で、若いうちから回復力を学ぶことになります。お金は多いですが、時間は限られているのです」とラヴァルコは語り、 「彼女はいつも非常に強い精神力を持っていました」と締めくくった。