米アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞のノミネート作品を決定するためのショートリストに、ジャーナリストの伊藤詩織さんが初めて監督を務めた作品『Black Box Diaries』が選出されましたが、そこで無断使用された動画について波紋が広がっています。

しかし、本作について、伊藤さんの性被害訴訟で代理人を務めた西廣陽子弁護士らが、「承諾を得ずに映像や音声が使用されている」「取材源の秘匿や事実上の公益通報者の保護がなされておらず、人権侵害に該当する映像が公開され続けることには問題がある」と指摘し、内容の変更を求めています。

元弁護団は、伊藤さんが性被害について自身で調査を進める様子を6年間にわたって記録したドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』について、被害現場とされるホテルの防犯カメラ映像が本人やホテル側の許可を得ずに使用されていると指摘しました。