適水温前、どちらかといえば高水温期(~20℃まで)に狙えるアーリーシーズンのメバルは、キーレンジが「ボトム」になる。通常メバルのレンジといえば表層なのだが、まだ水温が高い時期にはレンジが下がるのだ。「そろそろメバル釣れるかな」と外気温が低くなり、なんとなくそういう気配がしてくると、居着きの場所には実はメバルがボトムでふらふらしている。夜の上げ潮の時間に重ねてボトム付近に1.5g程度のジグ単を送り込んで巻くと釣れる。
2023年9月ボトムで釣ったメバル(提供:TSURINEWSライター井上海生)
それ以降、水温が低くなっていくと共にメバルは表層に浮上し始める。夕マヅメの食いにはあまり期待せず、ちゃんと夜になりきってから、足元の表層を打ち始めよう。大阪湾奥アングラーの筆者の釣り方としては、19時からメバルが浮上すると読んで釣っていく。それまではアジングだ。
適水温では表層1本絞り
メバルがパターン化できる上限水温の17℃になれば、まずボトムを見るのではなく、最初から表層1本絞りにしたほうが釣れやすい。メバルは基本的にどこにいっても表層の魚だ。あまりにそのパターンが露骨なことから、ここまでイージーなのである。わざわざ探す必要はない。表層で食ってくるヤツを狙えばいい。
ただしひとつの釣り場を順番に釣っていくと、群れにプレッシャーがかかる。そうなるとレンジが下がり始めるので、5カウント10カウント最大15カウントまでカウントダウンして釣ろう。ただしその際も、その場で通用する最軽量のジグ単を使って、なるべくふわふわとナチュラルな誘いで釣る。
序盤はカサゴと釣り分けられない
アーリーシーズンないし序盤のメバリングは、キーレンジがボトムなので、同じく根魚で反応がいいカサゴとは基本的に釣り分けられない。特にメバルが集中するピンポイントの釣り場ならばともかく、カサゴが半分以上混じってくる。これは仕方ない。こいつも本命と思おう。
カサゴも本命だ(提供:TSURINEWSライター井上海生)