夕食までの時間に、宿の下の湯ノ岐川で竿を出すことにした。増水していて立ち込める場所は少なく、岸から壺を探りながら釣る。オモリは4Bで攻めるが、流れに負けてしまい、キジエサにもアタリはなかった。増水後の渓流は迫力があり、釣れないことよりも不安を感じる初日だった。

翌朝に再度挑戦

翌日は曇り空の朝。道沿いから入渓している釣り人が2組見えた。水量は少し多いが、良い感じになっていた。

8時過ぎ、宿を出発し、キャンプ場付近で川虫を取ることに。しかし、岩盤の川底でヒラタを見つけるも小さく、使い物にならなかった。増水で状況が悪いため、キジとブドウ虫を使った餌釣りに決め、大場所のポイントでルアーも試すつもりで出発した。

先行者がいたので場所を移動

平日ということで油断していたが、林道の渓流への降り口にはすでに車が止まっていた。何とか1台分のスペースを確保し、渓へ向かう。準備をしていると、1台の車が引き返していった。禁漁間近の週末で、やはり人気の渓流だ。熊避けの爆竹を鳴らし、渓流に向かうが、先行者の足跡を確認し、渓相を確認しただけで車に戻ることにした。

次のポイントへ

時間もないため、早急に次のポイントである湯ノ岐川の下流に向かった。去年、地元の友人と訪れた荒れの少ない場所を目指し、入渓したのは午前10時を過ぎていた。水量は減り、青空も見えてきた。広いトロ場に竿を出す。

渓流は明るく、岩魚の期待は薄いが、本流山女魚に期待した。7mのロッドにブドウ虫をつけ、ササ濁りの緩やかな淵を狙った。

禁漁直前の南会津渓流釣行でウグイやヤマメに加えて天然イワナをキャッチ【福島】増水の湯ノ岐川(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

18cmのウグイと小ヤマメをキャッチ

数投目で18cmのウグイが釣れた。美しい白銀の魚体は、川底の白砂のおかげだろうか。釣り仲間のO氏もウグイを釣り、少年時代に戻ったようだと呟いた。その後もウグイと小ヤマメを追加したが、岩魚は期待薄だった。

禁漁直前の南会津渓流釣行でウグイやヤマメに加えて天然イワナをキャッチ【福島】ウグイ18cm(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

増水の沢で天然イワナを手中