大阪湾・泉南、有名ポイント深日港でのアジング。立秋近い晩夏9月15日と言っても、日中の気温は尚35℃に迫り、海水温も27℃と高い。釣りに適した状況とは言えないが、湾奥は絶望的でも、潮通しのいいエリアなら何とかなるかもしれない。久々に夕方からじっと腰を据えてアジングをやってみたが……。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ハードモードと知りながらアジング
水温27℃の海でアジングをやろうとは、まずばかげている。ハードモードすぎる。アジの適水温は15℃~24℃まで。多少の上下は許されるが、ここまで水が熱いと厳しい。しかも、超小型のアジが多い夏のアジングだ。ノーヒット、ノーアタリ、釣果ゼロまであり得ると思っていた。だが、場所は泉南だ。ここはもともと、型にこだわらなければアジが多い。朝夕の回遊で入っている可能性も高い。
ハードモードと知りながら竿を出した。深日港の南側、白灯台のほうで、消波ブロック帯に乗りながらのアジングとなる。はっきりと言うと、筆者が嫌いな釣りだ。私は消波ブロックに強い恐怖感を持っている。以前穴に頭からさかさまにひっくりかえって死にかけたことがあるからだ。
それでもまだやってやる気持ちがあるのだから、アングラーの心は簡単には折れないものである。
ワームかじられ、連発
スタートは18時半から。すでに日没から30分経っているが残照があり、マヅメの気配が濃厚。回遊があれば簡単に食うのだが、さすがにまだ光がある時間はフグとベラの活性が高い。一応素材が強いエラストマー系ワームでサーチしてから始めたのだが、どういうわけか、塩ビに一般的なワームに変えた瞬間、そっちはかじってくる。
ここで10個はワームをかじられ、破壊された。エラストマーのワームを蓄光させて投げると、アタるのは、アジか何か……。だが、海の雰囲気からして、これはまず間違いなくアジが居る。長いことやっていると何かそういう「胸のざわつき」で、夜の海中も視えてくる。