ミナミマグロの商業漁業は1950年代初期に日本がインドネシア近海で行ったはえ縄から始まりました。その後、1961年には7万7900トンもの漁獲を記録。しかし、以降、ミナミマグロの漁獲量は減少傾向にありました。
本種は資源管理が必要な魚であることが明らかであり、1994年5月20日にミナミマグロの保存及び最適利用を適当な管理を通じて確保することを目的とし「みなみまぐろの保存のための条約」が発効(みなみまぐろの保存のための条約-外務省)。現在は日本、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、韓国、インドネシア、台湾、EUが「みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)」のメンバーとなっています。
現在、漁獲枠が定められており、かつてのような漁獲量はないものの資源管理の成果なのか少しずつ資源が回復しているとのことです。
日本人にも馴染み深いミナミマグロですが、実は南半球で漁獲されている魚なのでした。現在は資源管理の下、漁業が行われており日本全国へ流通しています。
参考文献・参考サイト
(CLEF D’IDENTIFICATIOn PRATIQUE DES thons du genre Thunnus)
(ミナミマグロの食性研究のレビュー:CCSBT における今後の研究事項)
(ミナミマグロ – 国際漁業資源の現況-水産庁 水産研究・教育機構 )
<サカナト編集部>