カサゴは穴釣りを含めて100尾は釣っただろう。潮通しのいい海で釣るカサゴがどれだけ引くか、そしてどれだけ鮮やかに赤くて美しいか、あらためて見とれる思いがした。また、その他ちょっと時代を作ったのがタケノコメバルで、これも真昼間からメタルジグでよく釣れた。
毎度夏の釣りはチヌばかり大阪湾奥でやっていたが、やはり南は泉南、西は垂水までいくと魚がまったくかわる。デイ・ライトロックが成立するのは、大阪神戸ではこの二か所だろう。まだ魚は残っているので、みなさまにもおすすめしたい。
デイゲームに感触あり
後述するが、今夏の大阪湾オカッパリのライトゲームは、夜がとにかく釣れなかった。垂水で釣っている人に聞いてみると、「いや、別にそんなこともないけどな」と言っていたが、筆者個人の印象はかなり悪い。根魚に限っていえば、特に夏の夜だからといって釣れ渋る要素もないのだ。
その代わり、こちらのほうがむしろ大きいのだが、デイゲームで多数の根魚が反応してくれたことが嬉しい。穴釣りすればカサゴが出たし、メタルを引けばハゼも釣れて、キジハタも出て、ソイ類まで顔出しした。すべてメタルジグを1本バリにしてトレーラーワームをつけた「メタルジグヘッド」という自作のリグだが、コイツの威力をあらためて確かめる夏にもなった。
夜釣りが不調
さて、何より不足感があるのが、夜の部である。
とにかく19時以降から魚が釣れ渋った。先日ようやく泉大津に戻って夜のチヌを釣ることができたが(おそらく専心してやればもっと釣れた)、どういうわけか垂水漁港、泉南と根魚のストックが多い場所で、ここまで苦労させられたのははじめてだ。実質タケノコとちっこいメバルくらいしか夜は釣れていない。ほぼ無釣果といってもいい。
ただ、筆者はこれをネガティブな要素として受け取ってはいない。年ごとの魚のムラだろう。こんなときはある。これから10月にでもなればアジが回ってきて、11月にはメバルが浮上する。その流れは大きくかわらないはずだ。何より今年はデイゲームの可能性を見せてくれた大阪の海に感謝したい。