福岡の物価は東京に比べて抜群に安い。東京ならタワマンで1億円を下回ることはないが、福岡なら半額、下手するとそれより安く買える。

福岡県で興味を持った物件名で検索するとYouTubeで内覧動画が出てくるのだが、どの物件にも「このグレードでこの価格は信じられないほど安い!」といった東京都民と思しきコメントをよく見る。また、安いのは住居だけではない。外食や日用品、ホテルや遊び場などすべてが安く、それでいてグレードが高いのだ。

理由3.人口減少に強い

経済学者の森知也氏の発表した統計予測モデルによると、100年後の日本で発展している都市は東京と福岡の2都市という。また、経済産業研究所(RIETI)からも英文で超長期の人口分布を推定した論文が出されている。

今後の人口減少社会で地震や津波の災害で生き残る都市も、人口減少で都市として維持できなくなる場所も予想される。東京は当然として、意外なのは持ちこたえる都市が大阪や名古屋ではなく福岡ということだ。その根拠の一つにリニアによる接続があるのだという。

今後、急速に人口減少すると自分の住居は維持できても、周囲の生活インフラが持たないというリスクは十分考えられる。終の棲家を構えることがあるなら、超長期の100年後でもインフラが持ちこたえる想定の都市を選ぶのが合理的だろう。

調べれば調べるほど、移住先候補のベストは福岡県であると感じられる。移住先として人気である状況証拠が福岡市のアイランドシティである。この場所は博多に近く、東京からの移住者も多い。リモートワーカーの割合も50%に迫るもので、突出して際立っている。また、ファミリー層の流入著しいために、子どもが大幅に増えて急遽プレハブの校舎でしのがなければならないほどで、新しいタワーマンションやバイリンガル幼稚園も建設された。不動産屋さんに聞くと、移住希望者が本当に多いという話だ。

ファミリー層は福岡移住を検討する価値があるだろう。