そんななか、取材日前々日の24日(土)にダムサイトブイ横の公園対岸で52cmが出たとの報が舞い込む。しかも48cmやら尺半上も交じったらしく、かなりの大釣りだったらしい。
よくも悪くも(笑)連絡網が張り巡らされている片倉ダム常連がこの機を逃すはずもなく、取材日当日のレンタルボート笹川ボート桟橋は多くの釣り人でごった返した。
非力なエレキで食らいつけ
ここで問題となるのがエレクトリックモーターの出力だ。同店ではエレキ&バッテリーのレンタルも可能だが、常連の多くはマイエレキを所有しポンド数(馬力)は24ボルト110~160ポンドが大半。対して吉田所有のは、レンタルセットと大差ない12ボルト60ポンド。これでは大排気量スポーツカーと軽トラほどの違いがあり、当然だがボート競争に加わることは不可能に近い。
吉田康雄
「船舶免許を持っていないボクが乗れるのは、ボート全長3m未満で2馬力以下のエレキまでなので仕方ないですよ。皆さんが行かないほうへのんびり向かうつもりです」
とある常連のエレキ(提供:週刊へらニュース編集部 関口)
何ならオレが先に行って場所を確保しとこうか? まあ取れる保証はないけど(苦笑)。
吉田康雄
「いえ、それだけはカンベンしてください。思うのですがエレキの馬力って、ヘラ竿の超長竿に似てると思うんですよ」
と言うと?
吉田康雄
「エレキも釣りの道具の一つですよね。持っている人はそれを有効利用すればいいですし、ボクのように持っていなければそのなかで釣りをするだけなんです。持っていないからと言って他人に借りてまで釣りをしたいって思いませんよね? 場所取りをしてもらうとはつまり道具を借りたことと同じなんですよ」
吉田の非力なエレキ(提供:週刊へらニュース編集部 関口)
なるほどね。でも前回は記者もよく知る片倉常連に力添えをもらって場所を確保させてもらったじゃない。
吉田康雄