そんな阿寒湖のマリモですが、実は今大変な危機にさらされています。その原因は気候変動。
いま世界各地で起こっている大規模な気候変動は、阿寒湖の水温も上昇させています。そのために阿寒湖がマリモの生息に向かない環境になりつつあります。

加えて、水温が高くなることで阿寒湖に生える水草の種類が増え、湖底を埋め尽くしつつあるといいます。水草が生えるとマリモが回転できず、成長ができなくなったり枯死してしまうのです。
現在、阿寒湖周辺の商店やホテルでは「マリモ募金」を実施しており、マリモが生育していけるための環境保全資金を集めています。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>