沈み根やゴロタの上は、根魚の宝庫。日中にフローティングや軽いメタルジグをサーっと通すとわかるが、穴から穴から魚が次々に飛び出てきて突いてくる。ただ魚から釣り人が見え見えのため、スレやすい。マヅメに残しておきたいポイントでもあるので、日中にやるなら一度二度のチェックくらいでいい。
ゴロタの中に根魚は隠れている(提供:TSURINEWSライター井上海生)
その3「ブレイク」を見極める
ブレイク、カケアガリ。水深が深くなっている場所と、そこから浅くなってくる海底の地形をそう言う。堤防の足元際はほとんど必ずカケアガリになっている。海中から波でいろんなものが寄せられてきて、隆起するのだ。筆者の考えでは、カケアガリから返していく波の動きでブレイクが二次的に作られるのではないかと思うが、まあ、そこは想像だ。
キジハタはブレイクで釣れ!(提供:TSURINEWSライター井上海生)
足元から少し投げた場所を、ヘビージグ単、ないしはハリをとったメタルジグでチェックしてみよう。タングステン製のものだとより高感度に、地形をサーチできる。「ここ、えぐれてるな」「カケアガリの始まりかもな」……そのような箇所には、特にデカい魚や、遊泳力の高いハタ類がつきやすい。スローリトリーブするのでなく、速めに巻き上げたり、かと思ったらフラフラとフリーフォールを入れると魚の捕食のスイッチが入る。
地形変化を見逃すな
以上の3つが、ライトロックで良型を捻り出し、さらに魚種を増やすためにチェック必須のポイントだ。
ブイ絡みは微妙……(提供:TSURINEWSライター井上海生)
その他にもブイの下など、まだまだ見る箇所はあるが、釣り人が正確性高く、安全に引けるのは、堤防のスリット・ゴロタ上・カケアガリの3つ。ブイやロープの周辺は、どうしてもハリが引っかかってしまいやすいリスクがある。その他の雑魚も集まりやすいので、ワームがずたずたにされたり、フグ・ベラにラインを切られることも多い。海底をキーレンジとしながら、わずかな地形変化にタイトにリグを通そう。