スプールのイトの巻き替えは、新品交換が一番いい。しかしフロロカーボンラインやナイロンラインはまだしもPEラインは高価なので、そのつど新品を買うとかなり高くつく。年間2万円以上かかってもおかしくない。何せプロによると「一回使ったら巻き替えろ」と言われるのがPEだ。

だが、「裏返して巻く」という節約法がある。裏返して巻く、すなわちスプールの内側で溜まっている実質水に触れていない新品状態の部分を、外側に持ってきて、巻き直すのだ。

酷暑&高水温で釣りづらい盛夏にライン(釣り糸)のメンテナンスのススメ裏返す前の汚いPEの状態(3年使用)(提供:TSURINEWSライター井上海生)

これでPEラインを、倍長持ちさせることができる。裏返し巻きは予備スプールが2ついる作業になるので、やはり自分で作業することはおすすめできない。

新品交換はカンタン

イトの新品交換は、シンプルでカンタンだ。一度専門店で下巻きしてもらっていれば、余りのイトを外して、そこに新しくイトを巻くだけでいい。筆者もこの際、アジング用のエステルラインを100m新品交換した。

酷暑&高水温で釣りづらい盛夏にライン(釣り糸)のメンテナンスのススメエステルライン交換(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ラインを巻くときには、PEならば濡れたタオルで手元を摑みながら、エステルラインならば指で軽くテンションをかけながら巻いてやろう。そうすることで密に巻くことができる

ラインを労わろう

釣りの世界には「魚の口に近いところから金をかけろ」という言葉がある。すなわちハリ、そして次がライン。金をかけるべし、労わるべし。実際ラインの状態いかんで、釣れる釣れない、アタリが出る出ないはハッキリとわかれる。夏、何もすることがないなら、ラインをしっかりと見直してやろう。秋がきて、突如襲来した大きい魚に切られたら、終わりだ。チャンスは何度も訪れない。夏の準備が、秋の一発目の釣果を大きく分ける。

<井上海生/TSURINEWSライター>