とくに大型が釣れるわけでもなく、またたっぷり数釣りができるでもない。しかし、なぜか癒やされる釣り場というのはあるもの。静岡県沼津市にある門池もそんな釣り場の一つだろう。思考回路を働かせ何とかウキを動かしゲットした1枚は、すぐにウキが動く管理釣り場では味わえない感動がある。また駐車場の関係で、ここは朝早くからの入釣が難しい。遅出でのんびり支度をし、夕方までじっくり地ベラを狙ってみよう
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
門池の概況
門池公園内にあり水深は深い所で4~5m。現在は減水気味なので、もっとも深い配水塔付近で3m前後だろう。水源は東を流れる黄瀬川からの取水で同池東側に注ぐ。
門池の概況(作図:週刊へらニュース編集部)
8月9日現在、水位はマイナス50~60cmほどで釣りに影響するほどの大減水ではない。ただしアオコが発生しており、とくに風下側では見た目の水質があまりよくない。
閉門時間に注意(提供:週刊へらニュース編集部)
釣況はいい人で、尺~尺2寸の地ベラが4~5枚。日並みがいいとこれに数枚がプラスされる。逆に悪い日だとオデコも覚悟。昨秋放流された尺前後の放流ベラは、大多数がカワウの食害を受けたと思われる。残存もいるはずだがどこに隠れてしまったのか。
ポイント
門池のポイントを紹介しよう。
中央ひな壇
とくに配水塔の東側が人気で、連日常連がエサ打ちをしている。水深は現在の水位で3m弱。8~9尺竿使用の人が多く、タナはチョウチンか1m前後の浅ダナ。底釣りは外道が多いので避けるべき。
中央ひな壇(提供:週刊へらニュース編集部)
芝生
弁天島北側に広がる芝生エリア前。満水時は水辺へ降りるのに苦労させられるが、現在は減水しているので水際に台を設置しやすい。竿13尺以上の宙釣り、または15尺以上の底釣りが面白いだろう。
ジャカゴ
日当たりがいいので真冬に人気のポイントだが、この時期は逆に暑くてやってられない。底釣りでは根掛かりが多いので宙釣りに分がある。