毎日自転車に乗って遊びまわっている場所を考えると、近所の公園に池があるのを思い出しました。ザリガニが釣れ、網で小魚もすくえるのも知っていました。

ザリガニは、子供の相手として大物で、大きなハサミを振り上げる姿は、勇ましい姿です。あれだあれっ!仲間と釣りに行こう。それを自由研究にするんだ。

都会のど真ん中でも親水性ある公園が存在しました。そういうところは、親にも連れられて何回か行った覚えがありますし、学校の行事での何回かの体験は、貴重な子供のデータです。まともなことは覚えず遊びまわる題材がしっかりとしているのは、子供のころから変わらない天分かもしれません。

ベテラン釣り師の60年前の自由研究は【新宿歌舞伎町周辺でのザリガニ釣り】都会のど真ん中にも生息するザリガニ(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

ザリガニを釣って絵を書こう

エサは、家から勝手に持ち出した煮干しにするめ。適当な棒に荷造りのひもがサオと糸、前に買ってもらった子供用の玉網、そして、小さなバケツを自転車に括り付け、いざ出陣です。

水草や石の周りに隠れるようにしていて、そこへエサを入れてしばらくすると、大きなハサミでエサを抱えています。そろりそろりと引っ張って、捕まえました。ハサミにやられないようにおっかなびっくりバケツに獲物を貯めこみました。

身体に比較しても大きなハサミを高く振り上げて、威嚇する姿はなかなか恰好がよく、そりゃ面白いのなんので、夕方まで遊んで帰りました。確か、何匹か持って帰り、暫くエサをやって飼った覚えがあります。現代の公園は、何でも禁止の立て札ですが、当時はそんなものありませんし、自由な空間がたくさんありました。

当時は、記録媒体はフィルムカメラくらいのものですが、子供が気軽に手にできるものではなく、ひたすら絵を描くことが子供の記録媒体だったのです。画用紙に、鉛筆で絵をかいて、水彩絵の具で赤く着色しました。精神注入棒でひっぱたかれた甲斐あって、なんとかまともな宿題を作ることができました。

絵にするのが大事