冷蔵庫から氷を取り出し水槽に入れたが、夏の水槽は20度を超えてしまった。水替えを繰り返し、水流に向かって泳ぐヤマメは金魚のエサも横取りするほど慣れてきた。金魚もヤマメを敵視していないようだった。
ヤマメは1ヶ月程の命だった
2日に一度の水替えを続け、ヤマメのパーマークが少し大きくなってきた頃、水温が23度を超えた日に水面に浮くヤマメを見つけた。パーマークは色褪せ、無理な環境で育てた罪悪感は今も忘れられない。夏休みの自由研究は、ヤマメとの出会いと自然の中で生きる魚の命を縮めてしまった観察日記となった。
夏休みの苦い思い出に(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)
<中山祐司/TSURINEWSライター>