そんな根魚の存在を知ることがまず、少年たちにとって研究以前の「発見」であるに違いない。そこから、根魚の類を、釣って確認しながら突き詰めていこう。カサゴの他にも、いろんな種類がいるのだ。

ライトロックを日中実践、目指せ5目釣り
どのような竿とリールを使えばいいか、すなわち「タックル要件」については次の通り。

一般的なライトロックといえば、イソメなどの虫エサを模したワームを用いるものだが、釣果優先とするならサバの切り身など生エサを用いた方が早い。だが、ルアーフィッシングもついでに入門したいなら(楽しいから、ぜひ入門してみてほしい……)ここはワームまたはマイクロメタルジグというルアーを使ってみよう。ルアーをアクションさせて魚を食わせてやる感触は、ハマってしまうと「沼」である。

さて、釣れる魚は、次のようなものが想定される。
・カサゴ
・メバル
・キジハタ
・タケノコメバル
・ムラソイ
・クロソイ
・アナハゼ
・ハゼ(※根魚ではない)
その他地域によっては、アオハタやアカハタという種類も混じる。夏場はどれも小さなサイズで、基本的にリリースが推奨されるが、実はこれら根魚は実はほとんどすべてが抜群の食味を持つ高級魚だ。もし調理をお家の人に任せられるなら、25cm以上を超す中大型は持ち帰るところまでしてもいいだろう。
以上の根魚の種類の中から、5目釣りを達成できれば、釣果としても、研究成果としても立派だ。食用魚としての希少性・高級性にも、研究の中で触れたい。またどんな釣り方、時間帯に反応が良かったかも、まとめよう。あらかじめヒントを与えておくと、根魚は日の出間際または日没間際によく釣れる。