その作業中、サオが曲がりロッドキーパーに擦れる音でアタっていることに気付いた。魚の処理を中断してサオを持つとグイグイと下に潜ろうとする引き。ウナギにしてはパワーがある。何だろう。ラインのテンションを保ちながら寄せてくると、シルエットは細長い。この手応えでウナギ? あまりにもパワーがあるので意外だった。

上がったのは特大サイズのウナギ。これだけの大物はめったに釣れない。おそらく3年ぶりくらいの大物だろう。妻が担当していたサオにもアタリがあり、上げると良型のウナギが掛かっていた。この後さらに1匹追加して計4匹となった。

鈴鹿川河口での投げ釣りで本命ウナギに大型クロダイをキャッチ【三重】良型ウナギゲット(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

霧のような雨が降り始め、午後9時30分には雨粒が大きくなったので納竿した。まだまだ釣れる気配はあったが楽しみは残しておこう。数型ともに納得。しかも特大ウナギの素晴らしいファイトまで堪能できて大満足の釣行だった。

さらに7月20日、前週に続いて鈴鹿川へ釣行した。

まさかの大物登場

釣り場には午後4時ごろに到着し、5時すぎくらいから釣り始めた。前回と同じ場所に釣り座を構え、前回釣れた場所に仕掛けを投入する。潮は中潮、釣りを始めたタイミングで下げ潮となる。

鈴鹿川河口での投げ釣りで本命ウナギに大型クロダイをキャッチ【三重】鈴鹿川の様子(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

午後7時すぎ、そろそろ釣れる時間だ。辺りが暗くなり始めたころ、わずかに穂先が動いた。その数秒後、また穂先がピクピクと反応。「ゲストがエサをつついているようだ」と静観していると、突然サオが曲がった。

慌ててサオを持ってアワセを入れると、かなりの大物らしく重量感がある。ウナギだったら前回より大きい。慎重にやり取りして寄せてきたのはクロダイだ。ゲストだがかなりの大物。魚が上がった瞬間「ワーでかい!」と拍手が聞こえた。

鈴鹿川河口での投げ釣りで本命ウナギに大型クロダイをキャッチ【三重】52cmクロダイ登場(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

早速計測すると52cm。スリリングなやり取りの楽しみと釣り上げた達成感があった。しかし本命ではないと自分に言い聞かせ集中力を維持する。

待望の本命顔見せ