ビシが着底したらイトフケをとり、指示ダナが海底から2m上の場合、ミチイトのマーキングを確認しながら1m巻き上げる。そこで竿先を50cm幅でキュッキュッと2回ほど鋭くシャクって1m巻き上げ。そこでもう一回キュッとシャクリを入れ、20~30秒ほどアタリを待つ。アタリがなければもう一度底へ落とし、同じ動作を繰り返す。2往復したら回収してコマセを詰め直す。アジが船下に寄るまでは、まめに手返しをおこなうように。
LTアジの釣り方(提供:週刊つりニュース関東版APC・大村隆)
アタリと取り込み
アタリは明確で、クンクンと竿先を小気味よく曲げる。アタリがきたら、スッと軽く聞き上げる程度のアワセを入れ、魚が乗ったらもう1mほどリールをゆっくり巻いて追い食いを誘う。
あとは一定のスピードでスムーズに巻き上げる。ビシが見えてきたら巻く手を止め、竿を立てながらミチイトを引き寄せ、ビシをコマセオケに入れたら仕掛けを手繰る。魚に近いハリスを掴み、船中へ一気に抜き上げる。魚の型がよく、ハリが口の横に掛かっていたら無理に抜き上げず、タモを使ってすくい上げるといい。
足元のバケツに溜まった魚は、エラからハサミを入れて血抜きして、なるべく早めに氷と海水を入れたクーラーへ移すように。
積極的に追い食いを狙って数を伸ばそう(提供:週刊つりニュース関東版APC・大村隆)
アジのレシピについて
持ち帰った魚は三枚におろして刺し身やタタキ、ナメロウにすると格別に美味しい。また、フライに天ぷら、南蛮漬けなども絶品。なお、開いて薄塩水に1時間ほど浸して天日干しすれば美味しい干物の完成。
最後に
船上はかなり高温になるので帽子は必携。日焼け止めや冷たい飲み物などは十分に用意すること。またライフジャケットはレンタルもあるが、必ず着用すること。万全にして絶品のLTアジを存分に楽しんでいただきたい。
<週刊つりニュース関東版APC・大村隆/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年8月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。