それが、前述の「宇宙食用適正」――である。
食用植物としての重要性をまとめる
イシクラゲの自由研究の工程は、次のようなところだ。
・採取
・干した状態と膨らんだ状態を見比べ、写真に撮る
・図鑑やインターネットから引いたイシクラゲに関する情報をまとめる
・とりわけ宇宙開発でも注目されていることを強調する
・実食(!?)
最後に実食してみるかどうかは、おうちの方と相談してみてほしい。しかし実際、何度も繰り返すようだが宇宙でも食用が期待されているのだから、ぜひ食べてみて、「へーこんな味なのか…」と無重力気分を感じてみよう(?)。
ところで、宇宙での食用性については、いくつか説が入り混じっている。まず、「地球から最初に宇宙に行った植物である」という説もあるが、この詳細は不明である。ただし、今現在もなお、宇宙空間で繁殖させられるものであり、食用植物としても注目されていることは確かだ。だが、宇宙ステーションで食べることはできても、これを他の惑星に植え付けて、繁殖させられるかどうかはわかっていない。
お月様で栽培できるかな?(提供:TSURINEWSライター井上海生)
「イシクラゲ研究」の結果と考察
イシクラゲの研究を通して感じるのは、まず、「これほど身近に、宇宙にも持っていける植物があるのか」という驚きではないだろうか?そう思うと、何かしら他に、宇宙に持っていって栽培できそうな植物もないかと、知りたくなる。そんな動植物があるとして、それも類として研究できれば一級品だ。
イシクラゲの炒め煮(提供:PhotoAC)
より具体的な研究とするために、「ワカメ」と「イシクラゲ」の味比べをしてみてもよい。いろんな食べ方をしてみて、ワカメがおいしいか、イシクラゲがおいしいか、グルメレポートまでしてみよう。
<井上海生/TSURINEWSライター>