町田ゼルビア 写真:Getty Images

2024年の明治安田J1リーグも後半戦に突入した。2015年までJ3リーグに所属し今季J2リーグから昇格してきたばかりの町田ゼルビアが、8月11・12日第26節終了時点で首位(勝ち点50)に立っており、奇跡を起こそうとしている。

しかし、そんな町田もここ3戦(第24節から第26節まで)1分け2敗と調子を落とし、タイトル争いは混沌としてきた。約1ヶ月前には町田と5位サンフレッチェ広島との間には勝ち点12ポイントもの差があったのだが、現在は5ポイントにまで縮まっている。町田が降格争いをしている湘南ベルマーレに敗れた8月11日、同じく敗れた2位鹿島アントラーズとの差を3ポイントに保っていられたことは何の慰めにもならないだろう。

近年のJ1は川崎フロンターレと横浜F・マリノスの2強の構図が続き、2023年はヴィッセル神戸が悲願の初優勝を達成した。2024年、町田にプレッシャーを与え、優勝争いを演じるのはどのクラブなのだろうか?町田を追う上位4クラブの状況をまとめてみよう。

※順位やデータは第26節までの結果


鹿島アントラーズ 写真:Getty Images

鹿島アントラーズ:2位(勝点47)

現在2位につけている鹿島アントラーズは、一時は町田を追い詰める可能性が最も高いチームと目されていた。しかし、実際には第20節から第26節までの6試合で調子を落としている。チームの不調は、FW鈴木優磨が6月末からわずか1度しかネットを揺らしていないことと重なっており、エースに頼りすぎているといわざるを得ない。

強力なメンバー構成を揃えていることに変わりはなく、FWアレクサンダル・チャヴリッチ、FW田川亨介らの活躍によって、鈴木の負担を軽減されることが期待されている。

また、ランコ・ポポヴィッチ監督にとっての懸念は、この後リーグトップ5に加え、浦和レッズ、川崎フロンターレ、名古屋グランパス、セレッソ大阪と、一筋縄ではいかない相手との対戦が控えていることだろう。最終節(第38節)まで優勝争いが続けば、鹿島はホームに町田を迎え撃つ好カードが待っている。


サンフレッチェ広島 サポーター 写真:Getty Images

サンフレッチェ広島:3位(勝点46)