魚釣りを夏休みの自由研究の題材にしようというなら、「アジング」がおすすめだ。アジングとは、アジをルアーで釣ること。エサを使う「サビキ釣り」とはまた違った世界で、はっきり言うと、「かなり難しい」。しかし、それだけ挑戦する甲斐があるし、実際に「やる価値のある自由研究」になるはずだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
研究テーマ「アジング」について
少年諸君、アジとは、どんなふうに釣るものとイメージしているだろうか?おそらくその多くは、オキアミを使った、「サビキ釣り」だろう。あれは、実際に魚が好んで食べるエサを使う。一方で、今回紹介する「アジング」は、エサではなく、疑似餌(ぎじえ)という、エサに見せかけたルアーを使うのだ。
アジングのように、ルアー(疑似餌)を使って魚を釣ることを、広く、ルアーフィッシングと言う。ルアー釣りは、ハマる人は一度で見事にハマる。「どーせ夏休みの研究なんてテキトーに……」と怠け最優先派も、「やるなら何か手につくことを」と考えているマジメ勢にも、絶対におすすめしたい題材だ。
研究の理由と目的について
「サビキで簡単に魚を釣る」――そんなことよりも、「難しいルアーフィッシングでアジを攻略してやる!」、この心意気でいかないか?「身近な魚の釣り方をハードモードにする」、面白そうだろう?
広くて深いルアーフィッシングへの世界にも、アジングは最適な入り方といえる。いや――はっきり言うと、アジングは難しい。しかし、最初から難関に挑むことで、成功したときの喜びは大きく、また他の魚への応用もきく腕を身につけられる。
魚釣りとは、「漁」でもある。人類がこの先何かしらの極限状態に置かれたとき、手持ちの道具でうまく魚を捕れるかどうかが、生死を分けるかもしれない。すなわちサバイバルの予習としても、アジングを研究・マスターする価値は大きい。