その原因は都市開発や家庭用排水などによる水質の汚染によって、生息地が奪われてしまっていること。オニヤンマの幼虫「ヤゴ」は3~4年間水中で過ごすため、水質の変化は命に関わります。

「オニヤンマ」が虫たちから恐れられる3つの理由 かなりのハイスペックだった?ヤゴ(提供:PhotoAC)

環境省が発表するレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)には、多くの種類のトンボが載っており、オニヤンマが載るのも時間の問題かもしれません。未来でも子ども達にはオニヤンマは実在していて、虫除けフィギュアだけの存在ではないと伝えていきたいですよね。

高知県四万十市では世界初のとんぼ保護区(トンボ王国)があり、人の手で守る活動を行っています。これに限らず、生物の生息地を奪うことがないよう、私たち大人は共存ができる世界を考えていく必要があるでしょう。

<keiko/サカナトライター>