夏と共に姿を見せるオニヤンマ。今回はダイナミックな飛行で私たちを驚かせるオニヤンマをご紹介します。

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(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

「オニヤンマ」が虫たちから恐れられる3つの理由 かなりのハイスペックだった?

虫たちに恐れられるオニヤンマ

オニヤンマはトンボ目オニヤンマ科に属する水生昆虫です。筆者は最近、子どものために虫除け対策として身につけられるフィギュアを購入し、その効果に驚きました。

「オニヤンマ」が虫たちから恐れられる3つの理由 かなりのハイスペックだった?オニヤンマを模したとされる虫除けグッズ(提供:PhotoAC)

虫たちが避けたくなるオニヤンマとはどんな生物なのか、その“強さ”を改めて調べました。

動体視力の高さ

オニヤンマは体長100mm前後ある日本最大のトンボです。北海道から沖縄島まで広く分布しており、綺麗な小川など水辺に生息しています。

“強さ”の秘密のひとつに動体視力の高さがあります。緑色のぎょろっとした大きな目は「複眼」と呼ばれ、約2万個の小さな目が集まっています。

このひとつひとつの目が敏感に反応し、周囲のほとんどを捉える視野の広さで周りの飛ぶ虫を見つけるのです。

強靭な顎

オニヤンマは肉食性で、ハエやアブ、蛾、蜂などの飛んでいる虫を空中で捕食します。1日に体重の10%の餌を食べると言われています。

顎の力が強く、人間が咬まれると出血するほどです。この大きな顎でセミさえも捕食します。

優れた飛行能力

オニヤンマは4枚の翅をたくみに使う飛行の名人です。からだにあしを密着させ、空中停止や急旋回もお手の物。

飛行スピードは時速約60km以上。捕食対象のスズメバチの飛行速度は時速約20~30kmであるため、簡単に追いつかれてしまいます。

速さと技術を兼ね備えているオニヤンマに虫たちが寄ってこないのも理解できますね。

ちなみにオニヤンマはまっすぐに飛ぶので、虫取り網で捕まえる際は、進行方向に網があると捕まりやすいそうですよ。

オニヤンマが減少傾向

優れた能力を持つ昆虫界のツワモノのオニヤンマですが、近年その数は減少傾向にあります。