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5類に移行してからは、日本のメデイアが海外におけるコロナの流行状況を伝えることがめっきり減った。これまで、ヨーロッパ、豪州、東アジアにおけるコロナ流行の最新情報を報告したが、今回は米国の状況について紹介する。

なぜ日本ではコロナの流行が続くのか?

なぜ日本ではコロナの流行が続くのか?
モデルナ社が発表する全国のコロナ新規感染者数は、5月の66万人が、6月には100万人に増加、7月は21日までの集計が150万人に達した。「今回の流行は、これまでの変異株と比較して感染力の強い新たな変異株KP.3が出現したことによる」...

韓国、台湾におけるコロナ流行の最新情報

韓国、台湾におけるコロナ流行の最新情報
7月に入って、わが国のコロナ感染者数が急増しているのに、英国、ドイツ、カナダ、オーストラリアでは、感染者数の増加がみられていない。 なぜ日本ではコロナの流行が続くのか? それでは、隣国の韓国、台湾ではコロナは流行...

これまで、何回か紹介したWorldometerでは、米国の新規コロナ感染者数は、2024年4月12日以降は更新されていない。

米国疾病予防管理センター(CDC)は、コロナの流行を、

  1. 下水中のコロナウイルス陽性率
  2. 救急外来受診者のうちコロナ陽性者の占める割合
  3. 急性期病院におけるコロナ陽性入院患者数の割合
  4. コロナによる死亡数

でモニタリングしている。

神奈川県では、相模川流域の下水道のコロナウイルス量をモニタリングしているが、下水中のコロナウイルス量の動きが、新規患者数の動きよりも先行している(図1)。

図1 相模川流域下水中のコロナウイルス量とコロナ新規患者数の推移
神奈川県ホームページ

図2には、米国における下水中のコロナ検出率を示す。7月に入って検出率は増加しており、とりわけ、カルフォルニア州をはじめ19の州で非常に高くなっている。検出される変異株は、KP.3が33%と最も多く、KP.3.1.1が18%、KP.2.3が13%と続く。