島国・日本が抱える課題解決に向けた第一歩 ~「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」~
株式会社JTBは、地域行政や事業者との共創、自主事業の開発を通じて観光地の実感価値向上と持続可能な発展を目指す「エリア開発事業」を、世界の宝石と称される瀬戸内海の中心地「小豆島」でスタートします。今回は第一弾として、環境にやさしく誰でも利用ができ、時間の制約もない自由度の高い「シェアサイクル事業」を拡充することを目的に、2024年8月1日よりIoTを搭載した最新式のシェアサイクル専用車両160台を導入し、島内のサイクルステーションを拡大することで、来島者の利便性向上と島内の周遊促進を図ります。
d31978-1221-787066e178861af8ed9431c5c3f2a671.pdf
■プロジェクトの背景・目的
来るインバウンド6,000万人時代、日本の地域が抱える課題は様々です。オーバーツーリズムの課題、少子高齢化による慢性的な人材不足の課題、業界を超えて様々な問題が噴出することが予見されています。
この度、JTBは日本の縮図と言える小豆島の20年先の未来を見据え、「観光」を基盤とした持続可能な産業を作っていくことを使命に、「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」を発足し、小豆島2町(土庄町・小豆島町)に伴走し、地域でエリアマネジメントを推進する一般社団法人小豆島・瀬戸内エリアマネジメント協会への参画を通じて、小豆島における投資開発をすることで、小豆島を活性化させ、新しい投資を呼び込み、収益が地域に再投資される正の循環を生み出していきます。
■小豆島から始める理由
世界から注目を浴びているエリア「瀬戸内の島々」のなかで2番目に大きい小豆島は、一年を通じて温暖な気候に恵まれ、日本最初の国立公園「寒霞渓」や「エンジェルロード」といった景勝地を有する観光地です。さらに2021年、小豆島町は「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS―D)のモデル地区」・「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選定されSDGs先進地域としても注目されています。
その一方で、小豆島は宿泊施設の老朽化やキャパシティ不足、飲食店の不足、二次交通の脆弱性といった要因により離島にも関わらず来島者の約 7 割が島内に宿泊しておらず、経済効果が極めて限定的となっています。さらに小豆島は今後避けられない20年後の少子高齢化社会が既に到来しており、まさに将来の「日本の縮図」となっています。
今、小豆島で課題解決を目指すことが、ひいては将来の日本の「観光」のあり方を示すことに繋がると考え、JTBは小豆島から一歩踏み出します。
■プロジェクト第一弾:シェアサイクル事業の詳細
国内最大級のシェアサイクルアプリ「HELLO CYCLING」を使って小豆島内の「ステーション」と呼ばれる駐輪スペースで自由に電動アシスト自転車の貸し借りが可能となります。JTBはより利便性の高いサービスとなることを目指し、最新型車両160台の導入と島内のステーションを42カ所まで拡大させていきます。今回導入する最新式のシェアサイクル専用車両は、シナネンモビリティPLUS株式会社がこれまで培ってきたシェアサイクル運営の知見を活かし、そのグループ会社であるシナネンサイクル株式会社と共同で開発したモデルです。またがりやすいフレームデザインや調整が簡単なシートレバーを採用し、どなたにでも快適にご利用いただける電動アシスト自転車です。また、バッテリー部分には緊急時に利用可能なUSBポートを実装し、災害時にはスマートフォンの充電などに活用可能です。
・イメージ動画: https://youtu.be/okD6QkN9Wt0
■プロジェクトの今後の展開
今回のシェアサイクル事業を皮切りに、将来を見据えた自動運転バスやAIによる自律運航無人ボートの導入に向けた実証、また言葉の壁を解消するためのAI翻訳機ポケトークの導入といった多様なソリューションを組み合わせることで、エリアの面的なバリューアップに貢献していきます。
・2024年9月:自動運転バスの導入の実証
・2024年11月:自律運航無人ボートの実証およびポケトーク社AI翻訳機導入
・2024年11月:国立公園におけるAIドローンを活用した事業開発
・2025年4月以降:関西からの誘客を目的とした空路での誘客事業
※今後、他の事業が正式決定した際には、随時リリース等でお知らせします。
