テーマは「数十年ぶりの一発セット」。埼玉県寄居町にある円良田湖常管桟橋で15時30分まで頑張った吉田の釣果は25枚。周囲では釣ったほうだと思うが、それでも立場からすれば人並みだろう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
減水の影響
竿9尺からスタートして13.5尺に伸ばしたものの、いまいちパッとしない展開。釣れるが連チャンはなく、またしばらくアタリが飛ぶこともあった。
「これでもタナが違うのでしょうか?」
それを記者に聞く?
「ですよね。自分で考えろですよね(笑)。ちょっともう少し深いタナを探ってみます」
竿を16.5尺に伸ばして再開した吉田だったがナジミ方に違和感があるらしい。
「これってもしかしたら底に届いているかも」
ウソだろ?16.5尺で届くはずないけど。
「ですが見てくださいよ。ナジみきったところでトンとタナ取りゴムのように上エサが着底してます。それに竿を前に送るとトップがせり上がってきますし」
そっか、減水か!
当日は目測2mほど満水位から減水しており、しかも釣り座は渡りから3席目。満水だと21尺前後で底に届く席のはずだから16.5尺で底に届いてもおかしくない計算にはなる。
やらかしたね。
「はい。やらかしてしまいました(苦笑)。なので竿を13.5尺に戻します」
一発を揉む裏技
再開後は中断していたバラケタッチの深掘りをするほか、一発のサイズにも変化を持たせてみる。するとこれがいい方向にハマり入れアタリモードに入った。もちろんカラツンも多いが、アタリがあるのはうれしい。
「一発極小を使っていたのですが、それを半分にカットしたんです。さらにズボンの上で湿らせた一発を揉んだらアタリが出やすくなりました」
おー、そう言えば一発を揉むって裏技もあったあった!
「はい。何ならジーパンを履いてくればよかったと後悔しています」
ちょっと待って。と言うことは結局、バラケではなく食わせサイズがマッチしていなかったってことかな?
「どうやら、そういうことみたいです。さらにハリも2号から1号にチェンジしたら驚くほどアタるようになりました」
つまり食わせの漂い感が足りなかったってことなのかな?
「それもありますが、やはりバラケ粒子とのマッチングではないでしょうか」