自宅でできる「ハウツー動画」の視聴が増加
2020年にYouTubeで視聴された動画をカテゴリー別に見ていくと、「ハウツー動画」の視聴数に大きな伸びがありました。ハウツー動画とは、何かの使い方ややり方をユーザーに向けてわかりやすく説明する動画です。動画は短時間でも多くの情報量を詰め込めるうえ、テキストよりも視聴者側へダイレクトに伝わりやすいメリットがあります。
3月中旬から5月末までの約2ヶ月半で、自宅エクササイズ動画と家庭菜園に関する動画の平均視聴回数はその前の期間(1月から3月中旬まで)と比べ5倍以上と大幅に増加しました。また、料理に関する動画の視聴は1月から10月までに50億回以上視聴されています。
出典:Google社 『月間6,500 万ユーザーを超えたYouTube、2020年の国内利用実態──テレビでの利用も2倍に』
ハウツー動画の視聴数が増加した要因は、外出自粛により自宅で過ごす時間が増えたことで、自宅時間を有意義に過ごすための動きがあったからだと考えられます。その結果、自宅で何かをするうえで参考になるハウツー動画の視聴が飛躍的に伸びたのでしょう。
ユーザーに支持され続けるプラットフォームであるために
YouTubeのミッションは、「表現する場所をあらゆる人に提供し、その声を世界中に届ける」ことです。ユーザーが安心してプラットフォームを利用できるような環境を提供するために、YouTubeは「Openness(表現の自由)」と「Responsibility(コミュニティを守る責任)」のバランスを大切にしています。
この2つのバランスを保つために、YouTubeでは次の「4つのR」を行なっています。
- Remove:YouTubeポリシーに違反するコンテンツの削除
- Reduce:YouTubeガイドライン違反か判断が難しいボーダーライン上コンテンツの拡散を抑制
- Raise:信頼できるコンテンツのランクを上げてユーザーに見つけやすくする
Reward:信頼できるクリエイターへの優遇(収益化基準の見直しや機能の追加)
「Remove」の取り組みとしては、2020年7月から9月までの3ヶ月間でYouTubeポリシー違反のコンテンツをグローバル全体で780万以上削除しました。国内のコンテンツでは、4万7千以上が削除対象となりました。
新型コロナウイルス関連のコンテンツについても同様に、信頼できるコンテンツにユーザーを導くための取り組みを行なっています。具体的には、誤情報の削除や不確かな情報の拡散抑制、正しいコンテンツの優先表示を行い、ユーザーがタイムリーに有用な情報を手に入れられるような対策を進めています。
まとめ
◆2020年9月におけるYouTubeの月間利用者数は6,500万人を超えた。
◆2020年はテレビ画面でのYouTube視聴数が増加し、6月には前年比の2倍以上となる1,500万人以上がテレビを使ってYouTube動画を視聴した。
◆外出自粛により自宅時間が増えたことで、自宅で何かをするうえで参考になるハウツー動画の視聴が飛躍的に伸びた。
◆ユーザーが安心してプラットフォームを利用できる環境を提供するために、YouTubeでは「4つのR」(Remove、Reduce、Raise、Reward)に取り組んでいる。
提供元・MarkeTRUNK
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