2020年の太陽光関連倒産は2年ぶりに増加
~ 前年比13.5%増、負債総額も4年ぶりに増加 ~

はじめに

太陽光関連業者の倒産が2年ぶりに増加に転じた。2020年(1~12月)の太陽光関連業者の倒産件数は84 件と、2019年の74件から13.5%の増加となっている。

調査対象は2006年1月から2020年12月までに発生した541社の太陽光関連業者(※)の倒産 (法的整理のみ、負債1000万円以上)。「倒産件数と負債総額の推移」、「倒産態様別」、「負債総額別」、「地域別」、「業歴別」、「資本金別」、「従業員別」、「業種別細分類」、「倒産主因」について調査、分析した。

※太陽光関連業者とは、(1)太陽光発電システム販売や設置工事、太陽光パネル製造やコンサルティングなど関連事業を主業として手がけるもの、(2)本業は別にあり、従業として太陽光関連事業を手がけるもの、両方を含む。
前回調査は、2020年10月13日。

調査結果

  1. 2020年の太陽光関連業者の倒産件数は84件(前年比13.5%増)。2年ぶりに増加した。負債総額は239億5700万円(同12.8%増)となり、4年ぶりの増加となった
  2. 2006年から2020年までの累計倒産件数は541件に達した。「倒産態様別」では、「破産」が510件(構成比94.3%)を占めた。「負債総額別」では、「1億~5億円未満」の206件(同38.1%)が最も多く、負債5億円未満が全体の85.0%を占めた。「地域別」では、「関東」の199件(同36.8%)がトップ。次いで「中部」の92件(同17.0%)、「近畿」の80件(同14.8%)、「九州」の74件(同13.7%)となったりに増加した。負債総額は239億5700万円(同12.8%増)となり、4年ぶりの増加となった地域別でみると、「近畿」が58件で最多。都道府県別では、「東京都」(36件)が最多
  3. 「業歴別」では、「5~10年未満」の149件(構成比27.5%)が最も多い。次いで「30年以上」の110件(同20.3%)、「10~15年未満」の85件(同15.7%)となっている。「資本金別」では、 「1000万~5000万円未満」の254件(同47.0%)がトップ。次いで「100万~1000万円未満」の222件(同41.0%)となった。この両者で全体の88.0%を占めている。「従業員別」では、「10人未満」の379人(同70.1%)がトップ。次いで「10~50人未満」の146件(同27.0%)となり、この両者で全体の97.0%を占めた
  4. 「業種別細分類」では、「設備工事業」が132件(構成比24.4%)で最も多い。「倒産主因」では、「販売不振」が394件(同72.8%)に達した  

詳細はPDFをご確認ください

提供元・帝国データバンク

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