本記事は、末永雄大氏の著書『キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール』(実業之日本社)の中から一部を抜粋・編集しています

キャリアビジョンを設計して、さらなる高みを目指す!

(写真=Elnur/Shutterstock.com、ZUU online libraryより引用)

さらに高いレベルで定着と活躍の可能性を高めたい場合は、キャリアビジョンを設計しましょう。

キャリアビジョンは、自分独自のビジョンを言語化したものです。

キャリアビジョンを設計しておくと、仕事でつらい時や迷いが出た時の拠り所になります。どんな仕事でも、辛いことや大変なことはあります。

その時に、このキャリアビジョンに立ち返ることでブレが減るのです。

将来のビジョンが明確となり、今がそのプロセスであるという自覚を持てると、視野が広がり、やりがいも高まります。

また、キャリアビジョンがあると、仕事に対する目的意識が明確になるので、ビジネスパーソンとしての成長スピードも高まります。

このようにキャリアビジョンを明確にしておくと、たくさんのメリットがあるのです。

それでは、キャリアビジョンの設計について説明していきます。

私は、キャリアビジョンを設計する際に用いるグラフを「キャリアグラフ」と呼んでいます。

一緒にキャリアグラフを書いていきましょう。

キャリアグラフは下図のようになります。横軸を時間Xとし、縦軸を自己実現度Yとします。O地点を現状の自分Bとします。右斜め上の地点に将来ありたい姿Aを設定します。

(写真=『キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール』より、ZUU online libraryより引用)

このA(ありたい姿)からB(現状の自分)のギャップをCとします。

C(ギャップ)は、足りない経験やスキルなどです。C(ギャップ)は1つだけということはないので、目安として3つ程度に分解しましょう。C①、C②、C③と要素分解します。

このギャップであるCを埋めるために、今後とるべきアクションプラン、努力をDとします。Dも1つだけではないので、D①、D②、D③と要素分解します。

そして、選考エントリーする会社をEとします。

今後のアクションDと選考企業Eが重なる部分をFとします。

このFが次の転職先Eに対して自分が求める経験やスキルであり目的で、いわゆる志望動機になります。

キャリアグラフの作成には、このA~Fを考える必要があります。

まずAのありたい姿を明確にします。

大切なのは「ありたい姿」であり、「やりたいこと」に限っていない点です。

よく「自分は将来やりたいことがない……」と悩む人がいますが、これは「やりたいこと」がないといけないと思いこんでいるから困っている場合がほとんどです。

「やりたいこと」がなくても、「ありたい姿」はあるのではないでしょうか。