(本記事は、⼤⻄益央氏の著書『なぜ、2時間営業だけでうまくいくのか?』光文社の中から一部を抜粋・編集しています)

人は「よろこびを分かち合う」ことをしあわせに感じる

(画像=Nattakorn_Maneerat/Shutterstock.com)
(画像=ZUU online libraryより引用)

一人でやって結果を出しても、一人でよろこぶのはさみしいものです。

しあわせを分かち合える相手がいたら、しあわせは何倍にもなります。

「人間は一人では生きていけない」とよく言われるのは、よろこびを分かち合ってしあわせを感じるためなのではないかと思います。

ぼくが人を雇うのは、自分の作業を手伝ってほしいからではありません。一緒によろこべる相手がほしいからです。よろこび合える相手がいて、ようやく幸福感が増すのです。ぼくにとって、チームはそのためにあります。

鶴麺は約3年間でボストンに「鶴麺ファミリー」をつくりたいと思っています。ぼくは一緒に働く人たちのことを「従業員」とも「スタッフ」とも呼びません。「メンバー」と呼びます。

メンバーは「ファミリー」だと思っています。よって、月に一度でも働いた人は「いつでも何度でもまかないを食べに来ていいよ」と話しています。すると行列ができていても、みんなわざわざ並んで食べに来てくれます。

そうやって食べに来てくれることが、ぼくはうれしくて大好きです。

メンバーのために1日10杯くらいつくっています。もちろん1杯提供するのに席と時間が必要になります。お金的にも、毎日200ドル、2万円くらい売り上げは下がります。

でもそんなことは気にしていません。ぼくのビジョンは「ボストンに鶴麺ファミリーをつくること」なので、来てくれるメンバーは多ければ多いほどいいのです。

お店はぼく以外にメンバーが2人いたら営業できるくらいの規模です。そこにメンバーが30人くらい所属しています。1つのシフトに4人も5人も希望しているので、選ばなければいけないほどです。

シフトに入っていない人でも、ラーメンを食べたいから並んで食べに来ます。食べに来たメンバーは、自主的に片づけを手伝ってくれます。自分で運んで、自分で洗いものをして帰る。だから、ファミリーなのです。

【POINT】
ともによろこべる仲間はいますか?