「三菱商事」の平均年収はいくら？売上高ランキング1位の企業の年収は1,500万円超え？

就職情報サイト「キャリタス」が2020年に卒業する学生を対象に実施したアンケートでも、大学生が行きたい企業ランキングで総合3位にランクインした「三菱商事」。三菱グループの一角として、業界を牽引する三菱商事の平均年収はいくらなのだろうか。ここでは、有価証券報告書から主に従業員の年間給与を紹介する。

有価証券報告書とは？

有価証券報告書とは会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書である。

三菱商事の有価証券報告書には、これまでの三菱商事の歴史や従業員の状況、株式の配当政策や株価の推移も記載されている。

子会社を保有している企業の場合、連結決算と単体決算に分けて利益等が表示されている。単体はその企業のみの損失や利益等の数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字だ。子会社の経営状況は少なからず親会社に影響するため、現在は世界的に連結決算の数字が重要視されている。

有価証券報告書によれば、三菱商事の平均年間給与は1,540.9万円だ。従業員の平均年齢は42.7歳で、平均勤続年数は18年5ヵ月となっている（2018年3月31日現在における提出会社単体の数字）。

子会社を含めた連結ベースの純利益は、2015年度で1,493億円、2016年度は4,402億円、2017年度は5,601億円と右肩上りになっている。2017年度には大手コンビニエンスストアのローソンを子会社化している。

三菱商事は、世界約90の国・地域に拠点を持ち、エネルギー、食品産業、都市開発などの幅広い産業をにおいて、貿易だけではなく、開発や生産などの役割も自ら担っている。

中期経営戦略では、「事業投資」から「事業経営」へのシフトが掲げられた。一般的に盤石な財政基盤をもつ商社は、これまで投資で利益を得ることが多かったが、三菱商事は今後、自社の強みや機能を提供するビジネスモデルへの転換を図っていく予定だ。

日本を代表する老舗企業らしく、堅実な成長をつづける三菱商事。今後の動向からますます目が離せない。

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文・MONEY TIMES編集部